V3ファンデーションを使い続けても大丈夫かな…?
「V3ファンデーションに警鐘を鳴らす医師」
Yahoo!ニュースが話題になっているので情報をまとめてみました。
人気沸騰中のV3ファンデーション、愛用している人も多いと思います。
微細針が入ったファンデーションということで「使用しても問題ないのかな…」と気になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事の結論を先に伝えておくと「V3ファンデーションは危険ではない」と私は考えています。
この記事の内容
- 警鐘を鳴らす医師とは
- 危険だと主張している理由
- 主張を考察
- 安全だと考える理由
- まとめ
まずは「V3ファンデーション」について知らない人もいると思うので、簡単に説明させていただきます!
動画で見たい方はこちら
V3ファンデーション
V3ファンデーションとは、海綿を精製してつくられた微細針(イノスピキュール)入りのファンデーションです。
2020年にはYahoo!検索大賞(コスメ部門)を受賞するなど、今注目を集めています。
現在、120以上のクリニックで取り扱われており、多くのドクターから支持されています。
V3ファンデーションの詳細は2020年話題の天然針コスメ「V3ファンデーション」にまとめてますのでそちらをご覧ください。
※イノスピキュールは、99.8%シリカ、0.02%マグネシウムとカルシウムの天然成分からできています。
2021年3月3日発売「V3 HARI SET」の記事はこちら
危険だと警鐘を鳴らすのは上原恵理 医師
上原恵理 医師は、「バストの名医」として著名なドクターのようです。テレビ番組への出演や、本の出版なども行っています。SNSでは多数のフォロワーがおり、インフルエンサーとしての一面も持っています。
上原恵理 医師のSNSフォロワー数(2020.12.20現在)
- YouTube えりりんちゃんねる(3.6万人)
- インスタグラム(3.6万人)
- ツイッター(3.2万人)
そんな上原医師はスキンケアに関する本を出版しているようです!
著書
著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」では、『こするな・さわるな・動かすな』を理想として掲げており、医学的に正しいスキンケアを売りにしています。
上原医師の著書
理想として掲げている「こするな・さわるな・動かすな」というのは、「刺激を加えてはいけない」という考えからきていると思われます。
その点では、微細針が入ったV3ファンデーションは上原医師の理想とかけ離れた商品なのかもしれません。
上原医師が「V3ファンデーションが危険だ」と考える5つの理由
問題となったYahoo!ニュースの見出し
- 「角質層を超える」表現は薬機法違反
- メイクやスキンケアの成分が針伝いに肌の中へ入る危険性
- 「数十本」の針に果たして効果はあるのか
- コーティングしているのは臍帯血細胞「培養」液?
- 美容雑誌の付録に !?
- 私たちが持つべき美容リテラシーとは
また、ツイッターでも「V3ファンデーションはどう思うか?」というフォロワーからの質問に対し、以下のように返信していました。
V3ファンデーションの危険性や効果に疑問を感じている様子です。
問題となったYahoo!ニュースの記事に対し、反論する医師がいます。
「V3ファンデーションは安全」と考える 皮膚科専門医 脇田加恵医師
- Skin Solution Clinic 院長
- 皮膚科専門医
- 認定再生医療委員会 委員
- 美容整形スレッドリフト「MWデュアルリフト®」開発者
- 40歳以上の美容治療を得意としている
認定再生委員会とは、再生医療を扱う病院施設の審査などをしている組織です。脇田医師は、その認定再生委員会の委員になられていることから、医師としての知識の深さが伺えます。
「V3ファンデーション危険」に脇田医師が反論
問題となったYahoo!ニュースに対して、脇田医師が見解を示しています。
①「角質層を超える」表現は薬機法違反
まず正式なパンフレットには「角質層に超える」とは書かれておりません。
何か別の方が書いた個人的なサイトを御覧になってコメントされたのではないかと考えられます。
パンフレットには「スピキュールが肌に刺さると」や「スピキュールが肌に達すると」という表現はありますが、
「角質層を超えて」や「基底層に達して」とは書かれていません。
いろいろなサイトで販売するにあたり、表現が微妙に違ってきてしまったのかもしれませんね。よって誤解を招く表現で書かれている方はご訂正いただく方が誤解を招かないですね。
上原医師は、角質層を超えると謳っている時点で違法だと思いますとコメントされていますが、実際にはそのような表記はどこを見てもされていません。普通の化粧品会社なら、薬機法違反になるような商品は作らないので、上原医師の早とちりだったことが分かります。一般の方は法律に詳しくないので、「薬機法違反」なんて聞くとドキッとしてしまいますよね。
角質層を超えないと効果がないのでは?
直接的な浸透でなくても、細胞へ情報伝達をする「パラクリンシグナル」近距離細胞コミュニケーションというシステムを利用しています。美容成分そのものが、肌細胞の奥の奥まで到達える必要はなく、むしろ直接美容成分を届けるよりも、皮膚表面から美容成分によって、隣接する細胞から細胞に情報伝達していくことの方が痛んだ細胞の修復、アンチエイジング効果が高いという研究結果が出ています。
②メイクやスキンケアの成分が針伝いに肌の中へ入る危険性
「イノスピキュールの刺さった状態が最大72時間続くということは、ファンデーションの他に私たちが顔に付けるものも針を伝って肌の中に入ってしまう可能性がある」と書かれていますが、
ダーマローラーのように穴があいている状態では、浸透性が高まる可能性がありますが、スピキュールに無数の穴が開いているとはいえ浸透する量はほとんどないか、あっても極量が、、と考えられますし、
V3ファンデーションは、1プッシュに30本のイノスピキュールが入っていますが、イノスピキュールの円直径は2umほど。肌に影響があるとはとても思えません。カラーリングや石油系化粧品、私たちが普段使っているものは経皮吸収という形で体の中に吸収されています。そうゆうものは平気で使うのにV3ファンデーションだけ怖いという気持ちは私には分からないですね。ちなみにV3ファンデーションは下地を付けずに使用することを推奨されています。現在は、V3プロテクションサンスクリーンという専用の下地が販売されています。
③「数十本」の針に果たして効果はあるのか
そもそもこれは「化粧品」ですので肌に変化を与えるものではありません。
その記事でもコメントされているように
ツヤ感とハリがあるように見える「ソフトフォーカス効果」
そう。これはファンデーションなので、そもそも塗ることで肌艶が良く見えるのであれば目的を達成していますね。
化粧品という時点で美容整形のような効果を求めている人はいないと思いますが、V3ファンデーションを使うとイノスピキュールが刺さった瞬間、リフトアップやハリ感を感じられるのでコスメとして十分優秀だと思います。
④コーティングしている臍帯血細胞「培養」液に効果がない
これは「とんでもコメント」です?
プラセンタや再生医療にあまり精通されていらっしゃらない先生ですといまだに??このような間違いを理解されているのか、、、と
驚きました、、、。
この部分に関しましては、プラセンタ治療を受けていらっしゃる多くの患者様に大きな誤解を生みますので、訂正いただきたいですね。病院で注射している「プラセンタ」は「臍帯血」から抽出したものではなく、
「胎盤」から抽出した成分で、血液のみでなく、臓器成分を含みます。
そこにアミノ酸、タンパク、脂質、ビタミン、ミネラル、核酸などの生理活性成分が含まれており、さまざまな効果を期待できます。
また、プラセンタは細胞を培養していないため、ある程度の量を投与しませんと有効成分を有用な量まで得ることができません。したがって一回の注射の量が2ccとか4ccになってしまうわけですね。
培養液の場合にはその培養液に細胞から放出されたサイトカイン、成長因子等が直接含まれるため、またエクソソームも含有していますと
少ない量でプラセンタそのものよりも多くの有効成分を得ることができます。
したがってプラセンタの原液を顔に塗るよりは効果が期待できます。
そしてプラセンタの成分は分子量が大きいタンパク成分が多いため、お肌に浸透するのが難しい成分も多いですね。
さすが脇田医師は再生医療に関わっているだけあって詳しいですね!臍帯血細胞培養液の上原医師の見解に対しては、大きな間違いがあるので信じないようにお願いします。上原医師はプラセンタや幹細胞などについてはあまり詳しくないようです。
⑤V3ファンデーションが美容雑誌「美スト」の付録に!美容リテラシーに疑問
「『〇〇使ってみました!』と投稿しているインフルエンサーの投稿されているものは「自分の個人的なお気に入りのような形でおすすめをする広告手法)だと思ったほうが良いということ。」 途中省略
「確実に言えるのは、『勉強している人の意見を聞くべき』ということですね。」とありますがその通りだと思います。
インフルエンサーの方々の投稿は、あくまで個人の感想です。
それをみて判断するのは自身です。インフルエンサー投稿に限らず、
このようなネット記事もふくめまして正しいとは限りませんので
それを自己で判断し、自分にとって必要な情報であるかを判断する能力が問われます。情報に溢れている現代です。「とんでも商品」のみならず
「とんでも記事」もたくさん、、、。
間違った医療情報もたくさんあります。
そのような情報に流されず、
専門的なことは専門家に直接伺うのが良いですね。
美容医療においても、信頼のおけるホームドクターに
これはどうなのか??直接ご相談しているのがよろしいと思います。
ヤフーニュースでは、V3ファンデーションを「とんでも商品」と言っていましたが、まさにこの記事自体が「とんでも記事」だったことが分かりました。ライターの方の知識の乏しさにも原因がありそうですね。インターネットでは様々な情報が飛び交っているので、安易に一人の意見に流されないようにした方が良さそうですね。
V3ファンデーションが付録になっている「美スト」12月号は、ほぼ完売状態のようです。
V3ファンデーションを使った人の口コミ
実際にV3ファンデーションを使っているリアルな声をご紹介します。
さすが人気のファンデーションということもあり、インスタの投稿数は15万件!インフルエンサーや販売店の投稿もありますが、購入された方の口コミ投稿も多いですね。
まとめ
V3ファンデーションは危険だと主張しているのが、「医師×インフルエンサー」ということで話題になった今回の件。
消費者側としては、お医者さんが危険だと言っていたら不安になるのは当然だと思います。
しかし、危険だと主張しているのは1人の医師です。一方で、120人以上の医師が太鼓判を押しています。2021年12月現在は200以上のクリニックで販売。
上原恵理医師は「医師×インフルエンサー」という立場上、発信力・信頼性があるため話題になりましたが、当ブログの結論としては、V3ファンデーションは危険ではないとさせていただきます。